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今年は長期にわたる酷暑の夏が続き、10月になってようやく秋の涼風が吹き始めました。このような天候不順の中でも、会員の皆様におかれましては、ご清祥のこととお喜び申し上げます。
昨年11月に第15回大会直後の新理事会で、当学会の会長に選任された久保利英明です。
当学会は2022年7月13日の臨時会員総会で従前の「内部統制研究学会」から「日本ガバナンス研究学会」と改名しました。第15回年次大会では「内部統制報告制度の総括」を統一論題として開催し、新執行部が発足しました。
2023年2月25日には明治大学駿河台キャンパスで学会名称変更記念公開シンポジウムと銘打って「強靱な組織運営に求められる健全なガバナンスとは?」を開催しました。内容は会長特別講演「今、問われる 組織ガバナンスの要諦」とパネル討論会「非営利組織のガバナンスを考える!」でした。その内容は機関誌「内部統制」No.15に掲載したとおりです。
さらに、今年10月14日には同一会場で「会員増強推進記念シンポジウム」を開催しました。私は会長就任にあたり、当学会がその社会的使命を全うするためには、ウイングを広げ、現在250名程度の会員をさらに増強することが必要と考えました。鳥飼顧問、八田顧問にも相談して、前例のないこのシンポジウムを企画しました。
このシンポジウムでは、当学会の活動領域拡大と会員の増強を実現できるように、株式会社におけるガバナンスの議論をベースに「非営利組織におけるガバナンスの在り方と将来展望」を取り上げました。特別講演者とパネリストは全て女性という新機軸も打ち出しました。幸い、大勢の参加を得ることができ、会員増強の端緒とすることが出来ました。開催資金には関係者からの寄付を充て、高名な講師やシンポジストのご協力を賜り、魅力的なコンテンツとなったことに関係各位に御礼申し上げます。当学会としては今後とも、このようなシンポジウムを継続し、一層の会員増強に努める所存です。
学会名称変更の大役を担われた橋本尚前会長のおっしゃるとおり「名称変更を契機に、名実ともに内部統制のみならずガバナンスやリスク管理などに関心を持つ人々に対して学術的・実践的な知見を提供するという社会的使命を誠実に果たしていく」ためには、今までの取り組みをさらに拡大する必要があります。研究対象組織は営利・非営利組織を問いません。守備範囲は全社的リスクマネジメント(ERM)や内部統制システムを包摂することとなり、その担い手も、研究者、監査役・監事等、内部監査や業務執行の幹部職員、社外役員、弁護士、公認会計士、公認不正検査士等の方々に及びます。本学会がこれらの方々を会員にお迎えし、そのお役にたてる存在となれれば幸いです。
今年の第16回年次大会は、統一論題を「サステナビリティ・ガバナンスの確立に向けて」として開催されることとなりました。参加者の皆様が、そこで展開される報告・討論から多くのことを学び取っていただければ、会長としてこれに勝る喜びはありません。
末尾となりましたが、今回の年次大会を周到に準備してくださった千葉商科大学大学院会計ファイナンス研究科の中村元彦準備委員長ならびに関係者の皆様に対し、心から御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
多数の会員の皆様にご参加いただき、実り多い第16回年次大会となることを祈念しております。
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