日本内部統制研究学会会員各位
 
2021年11月10日
日本内部統制研究学会事務局
 
第14回年次大会と会員総会のご報告

 2021年10月23日(土)、一般社団法人 日本内部監査協会主催にて、「コーポレートガバナンスの新展開と内部統制~コーポレートガバナンス・コード改訂後の企業経営と内部監査~」をテーマに、当学会の第14回年次大会が開催されました。
 昨年に引き続き、今回も新型コロナウイルス感染拡大の影響によりオンラインでの開催となりましたが、会員・非会員を合わせ140名以上の方にご参加いただきました。

 午前中に行われました自由論題では、遠藤元一氏(東京霞ヶ関法律事務所)による「コーポレートガバナンス改革と社外取締役~企業の健全性確保のために社外取締役が果たす役割~」、高畑 伸氏(あおぞら銀行)による「気候変動リスクに対する取組みと内部統制」、岡崎一浩氏(愛知工業大学名誉教授)・中村元彦氏(千葉商科大学)による「内部統制の教材としてのオープンソースERP」の3つの報告がありました。
 午後のプログラムでは、まず招聘講演といたしまして根来龍之氏(早稲田大学ビジネススクール)より、「DXと両利きの経営」と題した貴重なご講演をいただきました。
 統一論題報告では、「コーポレートガバナンスの新展開と内部統制~コーポレートガバナンス・コード改訂後の企業経営と内部監査~」について、松井隆幸氏(元・青山学院大学大学院教授)を座長として兼田克幸氏(北海道大学名誉教授)、柿崎 環氏(明治大学教授)、吉武 一氏(太陽誘電)より報告がありました。
 その後、特別プロジェクト「日本的内部統制の研究~長寿企業の実証的研究を通して~」の最終報告として、部会長の橋本 尚氏(青山学院大学)および特別PTメンバーより報告がありました。また、研究部会では、「非営利組織の不正に関する研究」について、部会長の濱本 明氏(日本大学)および研究部会メンバーによる報告がありました。
 その後の討論会では、多くの質問がなされ、座長・松井隆幸氏を中心に、兼田克幸氏・柿崎 環氏・吉武 一氏による多彩な議論が展開されました。
 本大会の報告内容は、『内部統制No.14』での掲載を予定しております。

 同日行われた会員総会では、昨年度の会務や決算等の報告がなされました。また、2021年度の予算案および会則改正の決議が取られ、いずれも承認されました。

 次年度(2022年度)の第15回年次大会については、開催場所・日程等を現在調整しております。詳細が決まり次第、本ホームページでご案内いたします。